1970

倉庫の保存検討

昭和40年代以降、海上輸送のコンテナ化が急速に進み、大型コンテナ船に対応した深水型の長い岸壁、ガントリークレーン、広大なコンテナヤードを備えた新しいふ頭が整備される中で、1976年には取扱貨物量が激減しました。倉庫としての役割が低下し、用途廃止や建物の解体も想定される中、横浜市の都市再生計画において赤レンガ倉庫の保存が検討され始めました。
横浜市は、横浜駅周辺と関内、伊勢佐木町という2つに分断された都心部を一体化させ都市機能を充実させるために1983年(昭和58年)に「みなとみらい21」事業に着手し、中央地区(みなとみらい駅周辺)にはランドマークタワーをはじめとする近未来的な街が作られた一方で、新港地区は港のシンボルである赤レンガ倉庫を中心として歴史と景観を活かした街づくりが進められることとなりました。

  • 新港埠頭入口(横浜みなと博物館蔵)

    新港埠頭入口(横浜みなと博物館蔵)

  • 新港埠頭入口

    新港埠頭入口

  • 旧横浜港駅から見る赤レンガ(横浜市港湾局蔵)

    旧横浜港駅から見る赤レンガ(横浜市港湾局蔵)

  • 旧横浜港駅から見る赤レンガ

    旧横浜港駅から見る赤レンガ