赤レンガ倉庫の今を楽しむ Brick Journal

横浜赤レンガ倉庫のひみつ

横浜赤レンガ倉庫を訪れると、当時の最新技術が詰まっていたのがよくわかります。
普段何気なく見ている横浜赤レンガ倉庫もちょっと気をつけて見てみると、かつて倉庫だった頃の面影が。
さぁレトロでモダンな雰囲気を楽しめる、ディテール探検の旅に出よう!

防火戸・吊戸車

80坪の庫室を遮断するための約400kgの防火戸とこれをスムーズに動かすためのアメリカ製の部材である「吊戸車(つりどくるま)」を採用。
室内各区画に防火戸が設置され、火災発生時にはこれを閉めることで火事が広がるのを防ぎました。
※消防用設備としては使用していません
[1・2号館]

揚重機室

3階部分は一部4階構造になっています。ここはかつて貸車で運ばれ、プラットフォームに下ろされた荷物を運ぶ側壁揚重機(クレーン)の機械室でした。
1・2号館共に4基設置されていましたが、関東大震災後は撤去され、窓に改造。現在は一般公開していません。
[1・2号館]

階段室

完成当時、室内には区画ごとに階段室がありました。
現在は1号館の道路側に位置する階段室だけを当時のまま保存されています。
階段は中央部がスロープになっており、荷物を上階からズリ下ろして搬出し、鉄道貨車に積み込んでいました。
[1号館:広場側]

避雷針

どこかおしゃれな避雷針。現在のものは改修工事で取り付けられたもので、先端から台座の下端まで長さは3mあります。
竣工当時の姿に忠実に復元されており、もちろん現在も避雷針として機能しています。
古い避雷針は、1号館1階の床下に展示中なので要チェック。
[1・2号館]

エレベーター

米国オーチスエレベーター製で、日本最古の荷役用エレベーターです。かつてバルコニー側に、1号館には3基、2号館には2基設置されていました。
現在は全てが撤去されていますが、1台だけは今も1号館バルコニー側に展示・保管されています。
[塔屋:1・2号館バルコニー、保存エレベーター:1号館駐車場側]

非常用水棺

国の模範施設である赤レンガ倉庫には当時の最新鋭の技術が取り入れられていました。
非常用水栓(スプリンクラー)とその1つで現在でもバルコニーにその一部が残されています。
[1・2号館:バルコニー]

鉄道レール

横浜港に陸揚げされた荷物は関税手続後、今度はこのレールで全国各地に運ばれました。
赤レンガパークの旧横浜駅プラットフォーム前にもレールが保存されています。
[レール:2号館広場側・駐車場側プラットフォーム、石畳:2号館駐車場側]

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